雨が降っても楽しいね


土曜の朝は二日酔いでクラクラ。


運動会がなくても寮に差し入れをしに行くという友人からの電話で目を覚ます。

今日は元々、4年間を過ごした大学寮の運動会に赴いて、差し入れをしに行く予定だった。だけれど生憎、雨が降ったら中止。

本当に来ないの?と何度も聞かれたが、外で運動会をやれない状況、楽しくするのに必死だろうから、在寮生だけでやったほうがいい。とおもう。OBOGが居るとダラダラした飲みになっちゃったりするからよくない。のでいかないと決める。急いで家出ても、電車に乗ったら吐いちゃうな〜と思ったのが、本音。


昨晩は、明日は可愛い後輩たちがずっと楽しみにしてきた運動会。晴れを願うためには神聖な酒を飲まなきゃな、と1人で居酒屋に行った。正直、雨が降ったら早起きしなくて良いし、1人で飲んじゃえ、という気持ちが5割くらい。

居酒屋は絶対に楽しい。美味しい楽しいありがとう!ニコニコでお会計。

2杯3品で1000円。良いお店だ。

ほろ酔って店を出ようというところで、常連さんに声をかけられた。

私が座っていたのはカウンター。右に3人並んで楽しそうに話していた人たちだ。

「あなたはここ、何回目?」

「5回目くらいです」

「時々来ているのね、私たち3人とも1人で来たのよ。たまたま会っただけ!あなたと同じよ。」

3人とも私と同じだったらしい。同じ?

何飲む?と聞かれ、あ、今お会計しちゃったんです、と返すと、デカい声で

「店長!!!この子にさっきと同じの〜!!んでお金は私に付けて!!!」

と叫ばれて引くに引けなくなった。

この辺りから記憶があいまい。

楽しかった。私のために出してくれたお酒を飲まないわけにはいかない。飲まされるのが大好き。何を話したかほとんど覚えていない。

酔うと電話がしたくなるけど、家に帰ってから電話で話した内容も全然覚えていなくて申し訳ない。電話を切った回数で、吐きに行った回数がわかるので、笑ってしまった。

人に飲まされてベロベロになるのは久々で、とっても気持ちよかった。

朝、LINEを開くと、ともだちに知らないおばあちゃんが増えていた。


ダラダラ電話をしながら、ゴミを出したり、珈琲を挽いて煎れたり、ドーナツを食べたりする。


元気が出てきて、かなり前に19日に西荻で用があるから遊ぼうと友人に誘われ、運動会を理由に断ったのを思い出す。

まだ予定を変えてないか尋ねてみると、行くから遊ぼうと言ってくれた。

人と約束をすると、確実に家を出られるから嬉しい。


なんとなく湯船を沸かしてみる。

二日酔いなんてものは、湯船に浸かればすぐなおる。防水のスピーカーを持ち込んで湯船で歌っていたら、瞬く間に絶好調になった。


髪を乾かして、新しく買ったシャツに袖を通す。

1度も洗濯されてない服は独特の匂いがしてすき。


友達が来るところは随分北だった。

自分の家より北にはあんまり行ったことがなくて、色々な発見がありそう。


友達は昆虫食のセミナーを聞きに来ていて、なんとなく入り辛かった私は、コオロギパスタなるものをもらい、それだけ食べて辺りを散策。


初めて存在を確認する古本屋に入る。

「ここは図書館のような古本屋です。探している本はありますか?書いていただければお探しします」

感じがよく清潔な50くらいの女性が説明してくれて、紙とペンを差し出してくれる。

「えっと、」少し戸惑ってから、「あ!」思い出して、読書メーターの読みたい本と友人との本の勧めのやりとりを見返す。3冊書き出してみる。

こういうとき、何故だかいつも手が震えてしまって、10つめの文字くらいまでふにゃふにゃと丸くて震えた変な字を書いてしまう。直したい。

女性に紙を渡す。パソコンで調べてくれる。

「◯◯さんの本は、置かれていたことがないですね。◯◯さんの本は、「」や「」など置かれていたことはありますが、今ここにはないみたいです。ごめんなさいね。」

申し訳なさそうに、丁寧に教えてくれた。

それを聞きながら、はじめて女性の顔をまじまじと見た。きれいに青いアイシャドーがおかれたくっきりとした二重。職場に似たような上司がいるのを思い出す。あの人もよく青を目の上に載せてるな。このくらいのお年の、すっきりしたお顔の方には青が似合うのかな?


店員さんは、明日、すぐ隣でガレージセールなるものをやることを教えてくれた。そこになら欲しい本があるかもしれないからぜひ来てね、と。良い街だ。


本がなかったことにはそれほどガッカリしない。まあまあ長い間、古本屋に行くたび探すけど見たことなかったし、そんな簡単に出てこないわよね、と思う。

探してる本は、突然目の前に飛び込んでくるものだし、それが古本屋の良さだと思う。

そういう、ぼんやりと探しているものがいつでもいくつかあると良い。本みたいにタイトルがあったり形があったりしなくてもいい。

あ、これは私が今必要としていたものだな、という直感を得たときは、生きている感じがする。

そういうものとは何度か巡り合う機会があるはずで、それを見逃さないようにすることには注意を払う必要がある。


考えながらお気にの古本屋へ向かう。

朝日テレビの記念ZIPOOが300円だったので買ってみた。

店主のおじいちゃんの長い話をウンウンと聞く。いつもケータイ灰皿とか、変な小物をくれるおじいちゃん。

途中でポッケが震えてるのに気付くけど、今わたしは恐らく人を嬉しい気持ちにしているのだし、友達にはちょっぴり待っててもらおうと思う。


友達と合流してポケモンカードをしたり、アニメのポケモンを見たり、土日しかやっていないご飯屋さんに行ったりした。


ご飯屋さんではお芋と豚肉のかき揚げ定食を食べた。かなり美味しい。

小鉢のポテサラも美味しい。マヨネーズに頼らないポテトサラダには本当に感謝している。

それから、お味噌汁に三つ葉が入っていた。三つ葉を味噌汁の具に選ぶセンスだけで、そのお店を少し好きになる。

お汁が少しお吸い物ぽい。キノコの香り。

ンマい!


明日は何をしようかなあ

何にも決めてない!何にも決めてないから存分にゲームをして眠ろうと思う。